育児が楽になる!「ジーナ式」のメリット・デメリット解説。これは旦那さんから奥さんに勧めてほしい



【2020/5/9 更新】
こんにちは、じゃけおです。
今回は「ジーナ式」と呼ばれる育児法を3ヶ月ほど実践してみた話をしたいと思います。

ジーナ式育児法はおもに授乳の仕方や寝かしつけに関するノウハウです。それゆえ女性を対象に語られがちですが、私は男性の方にこそ読んでいただき、奥さんにもぜひすすめてほしいです!

その最大の理由は、ジーナ式を取り入れることで奥さんの負担が楽になり、かつ夫の育児参入障壁が下がるからです。
2019/5/10 追記
ジーナ式を約1年間継続してどうだったかの後日談を書きましたので、あわせてご覧ください!

世界初!赤ちゃんをあやし寝かしつけるイス
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  1. 「ジーナ式」育児法は、カリスマナニーの生きたノウハウ
    1. 「ジーナ式」育児法をおすすめする理由3つ
    2. 始めたきっかけ
  2. ジーナ式育児法のエッセンスは、ディマンドフィードの否定と睡眠・授乳スケジュールの徹底管理
    1. ジーナ式の核となる考え方はこの2点
    2. ジーナ式は育児界の異端児!?
  3. ディマンドフィード式は何が問題なのか
    1. 問題点1. なぜ泣いているのかわからない
    2. 問題点2. お母さん(親)が寝れない
    3. 問題点3. 睡眠と授乳がセットになり、昼に起きれず、夜に寝れなくなる
    4. 正しい睡眠時間と授乳量を正しい時間間隔で維持すれば、結果的に大人も楽になる
  4. ジーナ式寝かしつけのポイント
    1. ジーナ式の基本メソッド
    2. 寝るときと起きるときの場所を分ける/寝るときは暗い部屋に連れて行く
    3. 日中できるだけ起こして、夜できるだけ寝かせる
    4. 一日に与えるべき授乳量を日中のうちに飲ませる
  5. ジーナ式のメリット
    1. メリット1. なぜ泣いているのかがわかる
    2. メリット2. イレギュラーに対応しやすくなる
    3. メリット3. 悪循環を好循環に変えられる
    4. メリット4. ブラックボックスがなくなり、夫が参加できる
  6. ジーナ式のデメリット
    1. デメリット1. スケジュールが守れない事情があるときに不安
    2. デメリット2. 他の人に預けづらい
  7. 本当にうまくいくのか?実践してみた結果
    1. 自分たちの時間が作れるのは確か
    2. 同じ「睡眠」も重要度は同じじゃない
    3. 消去法ができることで、新しい「気づき」も
  8. 「ジーナ式は厳しい」も活用しだい
  9. まとめ

「ジーナ式」育児法は、カリスマナニーの生きたノウハウ

ジーナ式とは、ジーナ・フォードさんというイギリス人女性の方が提唱している育児法です。
この方は医師や学者ではなく、イギリス王室や著名人のナニー(いわゆる乳母)をつとめてきたそうです。

「ジーナ式」育児法をおすすめする理由3つ

  1. 手法が合理的でとっつきやすい
  2. 奥さんが寝れる
  3. 旦那さんも参加しやすくなる

始めたきっかけ

もともと妻の友人が妻に「こんな方法があるよ」と教えてくれました。妻の友人もこの本を人にすすめられて実践したところ、劇的に育児が楽になったということです。


この本、実はクソ読みづらいことで有名なのですが
この記事を読んで実践しようと思った方は、ぜひ本を買って読んでみてください。
2020/5/9 追記
紹介しているこちらの本が、2020年1月に大幅に改訂されました!特に読者から寄せられた質問と回答が大幅に増え、より実践しやすくなったということです。以下の第7章の項目にピンときた方は、ぜひ手にとってみてください!
[第7章] 1年目によくあるトラブル
一般的なトラブル
げっぷ/コリック/泣いている理由/おしゃぶり/しゃっくり
おっぱいの吐き戻し/胃食道逆流症/パパやママと離れられない/人見知り
授乳・食事に関するトラブル
授乳のときに機嫌が悪くなる/おっぱいの出が悪い/夜中の授乳回数が多すぎる
授乳中に眠ってしまう/授乳を嫌がる/離乳食を嫌がる/偏食がある/舌小帯短縮症
【母乳の出をよくするためのスケジュール】
【コア・ナイト・メソッド】
睡眠のトラブル
寝つきが悪い/時の寝つきが悪い母乳育ちの赤ちゃん
朝早く目を覚ましてしまう/夜中に何度も目を覚ます
半分眠ったままの授乳/病気のとき/ランチタイムのお昼寝がうまくいかない
お昼寝で問題が起きたときの対処法/寝つきをよくするには
歯ぐずり/睡眠パターンが崩れてしまった
【寝つきをよくするメソッド】
【ランチタイムのお昼寝のクライ・ダウン・メソッド】
まとめとヒント

ジーナ式育児法のエッセンスは、ディマンドフィードの否定と睡眠・授乳スケジュールの徹底管理

ジーナ式の核となる考え方はこの2点

  • 「眠くなったら寝かせ、お腹が空いたらおっぱいをあげる」の否定
  • 睡眠・授乳スケジュールの徹底管理
具体的には、↓のようなことを目指す、合理的に考えられた手法なのです。
  • 月齢ごとに綿密に練られたスケジュールをもとに、赤ちゃんを人間社会の時間に合わせて育てる
  • 赤ちゃんにとって健康的に正しい睡眠時間と授乳量をキープする
  • 眠れない生活から母親を解放し、かつ父親も参加しやすくする

ジーナ式は育児界の異端児!?

ジーナ式を紹介しているブログはいくつもありますが、このことを説明している記事は少ないように思います。
このジーナ式は、育児の世界ではかなり賛否両論ある育児法です。

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」でも「赤ちゃん主導の授乳」が推奨されており、赤ちゃんに必要な栄養素が効率的に与えられるなど、医学的根拠があると言われています。

有名な産婦人科ほど、この提唱に準拠した内容をお母さんたちに指導しているので、お医者さんにジーナ式を相談したら「あぁ、あの非科学的なやつね……苦笑」みたいな反応をされるかもしれません。。

ジーナさんはナニー出身なので完全に経験則に基づいており、医学者たちの意見とは一線を画してます。ジーナさんの主張はシンプルで

「確かに医学的根拠はないかもしれないけど、医学的根拠のある方法で母親が疲弊して産後うつになったら元も子もないでしょ」

というのが根底にあります。(と、解釈しています)
医学的根拠のあるノウハウではないものの、私は「新生児期のストレスフルな状況を打開する方法」としては有益な考え方だと共感しています。

ディマンドフィード式は何が問題なのか

「眠くなったら寝かせ、お腹が空いたらおっぱいをあげる」、これは「ディマンドフィード (Demand Feed) 」と呼ばれる、乳児期の子育てのもっとも一般的で医学的根拠にもとづいた考え方です。赤ちゃんに主導権を握らせるということですね。

ジーナさんはこれには問題があるとしています。問題の要因は「昼夜(=活動時間とそうでない時間)の区別がつかない」ことに集約されます。

問題点1. なぜ泣いているのかわからない

まずこの方法だと、赤ちゃんが「眠いから泣いてるのか、お腹が空いてるから泣いてるのか」を見極めるのが難しいです。すると、「とりあえずおっぱいをあげて、眠ければ寝るし、眠くないなら起き続けるだろう」という思考になります。

気分にあわせて食事と睡眠をしているので、昼夜の区別がつかず、結果的に夜泣きが頻発します。

問題点2. お母さん(親)が寝れない

さらに、親にとっては赤ちゃんがいつ起きるか/泣くかが全く読めず、自分が寝たり自分のことをする時間が取れなくなります。30分でも気の休まる時間がない、というお母さんも結構いると思います。

ディマンドフィードに頼ると、赤ちゃんは「どっちでもない睡眠」を、「不規則に」「2、3時間単位」でやるわけです。これをされると親は休まる暇がありませんよね。

いずれ知らねばならない昼夜のサイクルにも影響が出て、この癖が抜けなくなります。親は疲弊してしまい、親のストレスが赤ちゃんに悪影響を与える可能性もあります。

問題点3. 睡眠と授乳がセットになり、昼に起きれず、夜に寝れなくなる

よくありがちなのですが(我が家でもたまにやってしまいますが…)「寝かせるためにおっぱいを飲ませる」のも良くないことととしています。

赤ちゃんは物事を「関連付け」で覚えるので、「おっぱい=寝る」の関連付けができると、おっぱいをあげるたびに寝るし、「NOおっぱい=寝ない」になり、夜泣きが続く、ということにもなります。また、一回に飲む量が減り、飲む母乳の質が下がる可能性があります。(母乳は最初(前乳)と最後(後乳)で成分が違うため、片乳ぜんぶ飲むのが理想的なようです。ただ24時間のなかで賄えられれば良いとも言われているので、そこまで気にする必要はなさそうです)

正しい睡眠時間と授乳量を正しい時間間隔で維持すれば、結果的に大人も楽になる

誤解してほしくないのは、これは「大人の都合に赤ちゃんを合わせる」わけではありません。
赤ちゃんが正しい睡眠時間と授乳量を正しい時間間隔で維持すれば、結果的に大人も楽になるという考え方です。

ジーナ式寝かしつけのポイント


ジーナ式の基本メソッド

基本的な概念がわかったところで、実践に移りましょう。ジーナ式育児法のおもな方針を紹介します。ジーナ式では、特に初期の寝かしつけについて細かい指導があります。何度も書きますが、赤ちゃんを育てるうえで重要なのは睡眠「睡眠」と「食事(授乳)」ということを念頭に置いてください。
  • 寝る時間と活動する時間の場所を分ける
  • 寝るときは暗い部屋に連れて行く
  • 日中できるだけ起こして、夜できるだけ寝かせる
  • 一日に与えるべき授乳量を日中のうちに飲ませる
  • 寝ることとおっぱいをあげることを関連づけしない

寝るときと起きるときの場所を分ける/寝るときは暗い部屋に連れて行く

ジーナ式では(イギリスの家庭が前提なので)「ベビーベッドのある子ども部屋をつくって、親と一緒に寝かせるな」と言っているのですが、ベッドのない我が家では無理があるので、
  • 夜は普通に添い寝(親も赤ちゃんも布団)
  • 親が起きている時間は真っ暗な寝室に寝かせて、ベビーモニター+体動センサーでで監視
というやり方にしています。

これはまた別の記事でも紹介していますが、ベビーモニター+体動センサーは赤ちゃんを眠らさせてかつ赤ちゃんの安全を見守り、かつ
つかの間の親の自由時間を作るためのマストアイテムですので導入をオススメします!


寝るときの場所について本ではこのように書かれています。
赤ちゃんがまだ小さい頃は疲れることなく連続で目を覚ましていられるのは1時間が限度だということを覚えておいてください。1時間以上起きていると疲れすぎて次のお昼寝の時に長めに眠る必要が出てきます。こうなるとその後のスケジュールにも遅れが出て結局夜中の睡眠がうまくいかなくなってしまうのです。 (中略)
できるかぎり、お昼寝のときは寝室で寝かせ、目を覚ましているときには明るく周りに人がたくさんいるようなにぎやかな場所に連れて行くように心がけましょう。赤ちゃんがいつ眠り、いつ遊べば良いのかを学べるように、お昼寝の時間と遊びの時間にメリハリをつけてあげてください。 p116

日中できるだけ起こして、夜できるだけ寝かせる

お昼寝をさせると、勝手に起きるまでそのまま、という方も多いのかもしれませんが、スケジュールどおり起こして、寝すぎないようにさせます。

※起こすと言っても、肩を叩いたり呼びかけたりするわけではなく、カーテンを開けて明るくし、体に掛けてるタオルやスリーパーを外せば勝手に起きます。
午前7時から午後7時の間に、最低でも6〜8時間は赤ちゃんを起こしておくように努力しましょう。 p108

一日に与えるべき授乳量を日中のうちに飲ませる

日中のうちに飲みきらない=深夜に飲ませる=お母さんが寝れない、ということももちろんですが、母乳というのは「過去に生産した量の多い時間帯により多く生産する」という仕組みになっているそうです。そのため深夜にたくさん与えていると、深夜にいちばん母乳が出る=昼間の量が減ることになり、ますますお母さんの寝る時間が減ってしまうことになります。

ジーナ式のメリット

メリット1. なぜ泣いているのかがわかる

スケジュールが決められていると、「なぜ泣いているのか」の推測が簡単になります。
たとえば
  • 朝11時にぐずった → ということは:お腹がすいている!
  • 夕方4時にぐずった → ということは:眠い!
  • なんでもないときにぐずった → ということは:おむつかな?
など。そしてだいたい合ってるのです。
「ジーナ流生活スケジュール」に取り組めば、お腹がすいているのか、疲れているのか、退屈しているのか、またはその他の理由で泣いているのかがすぐにわかるようになります。 (中略)
私のスケジュールを活用すれば、パパとママにはもうひとつ大きな利点があります。夜はのんびりと二人きりの時間を楽しむことができるのです。 p42

メリット2. イレギュラーに対応しやすくなる

スケジュールを守っていると、「このときはいつも泣くから気にしない」と「このタイミングで泣くのはおかしい」の区別がつくようになってきます。泣くのはいくつもの理由があり、とっさの判断はかなり難しいです。「日常」を作っておくことで、「これは眠たいわけではないな」などの消去法がやりやすくなるのです。

紹介したこの本には赤ちゃんを育てるためのスケジュールがこと細かに書かれています。それを抜き出したネット記事などもありますが、表面的になぞるだけではイレギュラーに対応できません。

「こういう場合はどうしたらいいのか」「これが守れない場合はどうすれば良いのか」など、大事なこととフレキシブルで良いことのニュアンスをつかむには、本に書いてある心がけやQ&Aを読むことが大事になってきます。

メリット3. 悪循環を好循環に変えられる

悪循環って抜け出せないんですよね
ディマンドフィードをしていると、「泣く→おっぱいあげる→寝る」を繰り返すことで、
1. 昼間の睡眠時間が増える → 夜起きて夜泣きする
2. おっぱいをあげないと寝れない → 父親含めた他人に頼れなくなる
という、お母さんにとってつらい悪循環に陥ります。

これを
  • (泣いてなくても)時間になったら授乳する
  • (眠いサインを出していなくても)時間になったら寝かしつける
を繰り返すことで、1,2のつらい状況を回避することができます。

「赤ちゃんが主導権を握るべき」というのが主流ですが、母乳の成分は母親のストレスの影響を多分に受けますし、母親の精神状態を子どもは察知できてしまいます。「母親がストレスフリー」であることが赤ちゃんにとっても、男親にとっても最善なのは自明だと思います。

メリット4. ブラックボックスがなくなり、夫が参加できる


これね、ここ読んでください。

母乳育児をおこなっていると、どうしても母親が育児の柱になりがちです。そうするとたまに「私病院に行くから、午前中赤ちゃん見といて」みたいなシーンが訪れます。

この場合
「え!?どうすりゃいいの」か
「いいけどわかんなかったらめっちゃ連絡する」か
「そんなことは認めない」
のどれかの反応をしてしまいがちです。

こうなると妻は夫に託すのがめんどくさくなり、「じぶんがやったほうが早い病」に陥り、夫の育児参加がますます遠のきます。

ジーナ式を取り入れてなおかつ夫もこのスケジュールを把握しておけば、「なぜ泣いてるのかは母のみぞ知る」という固定観念がなくなり、母親が一人で出かける時も夫が同じルーティンをこなすことができます。

仮に夫が把握していなくても、
「泣いたらいい感じにしといて」ではなく
「今日は7時に起きたから、9時に寝かして10時に起こして11時にミルクをあげてね」
と、指示を明確にしてあげたほうが夫としてもはるかにありがたいはずです。

また、夜(22時台など)の授乳は積極的にミルクや搾乳した母乳を飲ませることを推奨しているので、忙しいパパさんもこの時間をハイパーパパミルクタイムに設定するのも良いでしょう。
母乳育児を続けながら赤ちゃんの生活リズムを整えられるだけでなく、搾乳したお乳でパパが授乳できるというボーナスもついてきます。 p63

ジーナ式のデメリット

スケジュール管理を徹底するがゆえ、赤ちゃんのイレギュラーには対処しやすいですが、親のイレギュラーに対処しにくいです。

デメリット1. スケジュールが守れない事情があるときに不安

たとえば長時間外出するとき、暗い場所を確保できないと不安はあります。ちなみに我が家は娘が5ヶ月のときに都内から箱根に一泊二日で出産後初旅行に挑戦したのですが、そのときは高速とかでなんとか寝てくれて助かりました。

スポットの事情でなくても、そもそも7時に起こすのが仕事の都合上無理とか、そういうのがあると導入自体を足踏みするかもしれません。全体のスケジュールを1時間くらいずらして運用するなどは許容範囲なので、ご自身の生活に乗せられそうかは確認したほうが良いです。

デメリット2. 他の人に預けづらい

ジーナ式のスケジュールはとにかく細かいので、たとえば同居していない親や友人に突発的に預けるとき、スケジュールを伝えるのがちょっと大変かもしれません。「え、なにそれ赤ちゃんがかわいそう」とか言い出されると面倒ですし……。相手に対する信用度合いに応じて、難しそうであればその日だけ「いつもは何時と何時にミルクをあげてる」くらいの共有でも良いかもしれません。

本当にうまくいくのか?実践してみた結果

ジーナ式のおもなスケジュールを夫婦のevernoteで共有してます

いや、ぶっちゃけそんな簡単にはいきません……。「寝かしなさい」って書いてあっても寝ないもんは寝ないですし。それでも採用してよかった理由と、実践してみて気づいたことをお伝えします。

自分たちの時間が作れるのは確か

いまうちの子どもは5ヶ月くらいですが、3ヶ月頃から夜はだいたい19時から23時くらいまで寝かせて、最後に授乳して3人まとめて就寝、というスケジュールなのですが、この3〜4時間はほぼほぼ、親2人はダイニングで過ごせています。もちろん前述のとおりモニターで監視はしているものの、すぐ起きてそこからかまってないといけない、ということはまずないです。

同じ「睡眠」も重要度は同じじゃない

最初はスケジュールだけ見て「この時間にコレをやるのね」と機械的にやっていたのですが、それではうまくいきませんでした。ジーナ式の実践は「エッセンスを理解すること」がとても大事です。
たとえば生後3〜4ヶ月だと日中3回の睡眠が提示されているのですが、「朝と夕方は軽めでいいから昼はたっぷり」と書いてあって、その理由も書いてあります。昼にたっぷり寝られていれば、夕方は飛ばしてしまってもそこまで影響は大きくありません。
同じ「睡眠」という項目でも重要度はすべて同じなわけではないということが頭に入っているとスケジュール調整がしやすくなり、「我が子に合ったスケジュール」が作られていくようになります。

本の中ではよくある質問としてさまざまな事情が取り上げられています。「こことここは多少前後してもいいけどここは守れ」とか、「イレギュラーなことがあればここを調整しろ」とか、結構いろいろ書いてくれています。

標準のスケジュールはかなり細かく、しかも月齢でも分かれているので、すべて完璧に毎日こなすのは難しいです。しかしそのエッセンスだけでも把握していれば、あとは誤差の範囲で対応できると思います。

消去法ができることで、新しい「気づき」も

ジーナ式を守っていると、直接書いていないことでも気付きがあったりします。

うちの娘は2、3ヶ月くらいのとき、夕方の寝かしつけが結構ぐずられて大変でした。いわゆるたそがれ泣きってやつでしょうか。縦抱きすれば泣き止むけど、布団においたらまた泣き出し、それを繰り返すうちに本来の寝る時間終了……みたいなことが何日も続きました。

しかしこのスケジュールが身についていれば勝手に寝るはずだと開き直り、ギャン泣きしていてもそのまま15分くらい心を鬼にして放っておくと、スンと寝ちゃうんです。これが分かると、泣かれても消耗しなくなりました。これは「この時間は寝るに違いない」と思えないとできないわけで、だいぶ助かってます。

「ジーナ式は厳しい」も活用しだい

他のサイトの記事を読むと、「ジーナ式は親への要求が厳しい」という見解がよく見られますが、活用しだいだと思います。本に記載されているスケジュールがとても細かく設定されているのでそう受け取られがちですが、上にも書いたように、それぞれの項目の重要度は異なります。

こどもの特徴は千差万別ですし、昨日うまくできたことが今日は全然できないということばかりだったりします。ジーナ式育児法はなにより親、特に母親が疲弊しないことが大事なので、ジーナ式どおりにならないことでストレスを抱えてしまっては本末転倒です。

エッセンスを吸収しつつ、「今日は守れなかったけど明日またがんばるか」くらいの気持ちで、とにかく死なせないことに注力するのが良いかなと思います。

これは関わり度合いの違いによって起きる差だと思われますが、どちらかというと母親のほうが「自分は良い育児ができているのだろうか」と不安になる傾向にあるように思います。父親の皆さまには、このジーナ式育児法に参加していただきつつ、「できなくても仕方ない」という気持ちを共有してあげてください。

まとめ

改めて、旦那さんが奥さんにジーナ式を勧めるべき理由は、
  • 手法が合理的でとっつきやすい
  • 奥さんが寝れる
  • 旦那さんも参加しやすくなる
です!
いまのところ発育も順調で、ふたりとも疲弊せずに済んでいます。
またしばらく経ったら報告したいと思います。


ちなみにこの本はわかりやすいけど地雷です↓
※スケジュールが表になってて素晴らしいけど応用が利かない。。


ではまた!
2019/5/10 追記
ジーナ式を約1年間継続してどうだったかの後日談を書きましたので、あわせてご覧ください!

世界初!赤ちゃんをあやし寝かしつけるイス
「LaLaCoチェア」