年末、東京から僕の実家である関西に帰省したのですが、その際、念願の東海道新幹線ファミリー車両を利用することができました!
年末年始の販売はもう終わってしまいましたが、次回のゴールデンウィークか夏休みにまた売り出される可能性大です!
子ども連れにぜひおすすめのサービスなので、内容と体験してみた感想をご紹介したいと思います。
乳幼児を連れての新幹線移動はとにかく大変
今回はじめて9ヶ月のムスメを連れて実家に帰省することになりました。約二時間半ものあいだ同じ場所にいられるのか心配でしたが、今回紹介するファミリー車両の存在を知ってすぐさま飛びつきました。
それくらい魅力的な商品なのです。
東海道新幹線ファミリー車両のいいトコロ
JR東海ツアーズが販売している、数量限定のパッケージ商品です。対象は東海道新幹線なので東京〜新大阪間ののぞみです。
いまのところほかの新幹線では実施されていませんが、広まってほしいですね。
おもな特長はこの3つです。
- 子ども連れ専用車両だから騒いでも気にならない
- 申し込みした人数の料金で、プラス1席を確保
- 人数分のワンドリンク引換券ももらえる
メリット1. 子ども連れ専用車両だから騒いでも気にならない
このファミリー車両はこのパッケージのために車両を割いているので、この車両に乗っている人全員が子ども連れ。なので泣こうが騒ごうがお互いさまということで、まわりに(必要以上の)気を遣うことはありません。うちの子どもはゼロ歳児なので、どちらかというと「まわりがどれだけ騒がしいか」のほうが気になっていたのですが、たまたまなのか、僕の乗った車両は思っていたより静かでした。
全体の人数が少ないのと、基本的に大人が静か、というのもあるのかもしれません。
メリット2. 申し込みした人数の料金で、プラス1席を確保
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東海道新幹線 のぞみの普通車は3列・2列の構成 |
僕はもともとJR東海のエクスプレス会員なので、一人あたり1000円程度安く手配することができるのですが、今回ばかりはこの「プラス1席」に惹かれてチケットを手配しました。
子どもと一緒に行くとなると、膝上に鎮座する子ども自身はもちろん、おむつやら離乳食やら子ども用の荷物が大量に必要になってきます。
特に真冬ということもあり、我が家も2人でキャリーバッグ、登山用のザック、ベビーカー、でかめのトートバッグ、ショルダーバッグ、駅で買ったお弁当……と夜逃げでもすんのかみたいな荷物で臨んだので、荷物置きに使える席が確保されているのはとてもありがたいです。
そしてもちろん、3席なり4席なりを確保しているので、「隣に知らない人が乗ってくる」可能性もありません。これは精神的にも非常に安心です。ストローマグを振り回して隣のお客さんの顔に水掛けでもしたら一大事ですからね……
ちなみにのぞみの普通車は3列・2列の構成になっています。
我が家は大人2人・乳児1人だったので、3列席が確保されていました。
4席確保の場合は、2列席×2が確保され、乗車の時点でボックス席(向かい合った状態)にセッティングされているようです。
たとえば【大人2人・6歳~12歳の小学生1人・幼児1人】という構成の場合、通常、
大人2人……大人料金
6歳~12歳の小学生……こども料金(席あり)
幼児1人……無料(席なし)
で計3席となるのですが、
申し込みした人数、つまり「お金がかかっている人数」プラス1席を確保できるので、4席確保できる、というわけです。
(大人2人+小学生の3人でも、同様に4席確保されるはずです。)
メリット3. 人数分のワンドリンク引換券ももらえる
これは完全におまけですが、人数分のドリンクチケット(無料引換券)がついてきます。駅構内のキオスクや車内販売で使えます。ソフトドリンクのペットボトルのほかに、プレミアムモルツなどの缶ビールも対象なので、お酒が飲めるなら結構お得です。東京駅や新大阪駅など、大きな駅では引き換え対象のお店かどうかの判別も必要になってくるので、余裕を持って行動しましょう。引き換えできるキヨスクはだいたい改札内にあります。
メリット4. 車内で写真を撮ってくれる
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写真をお願いするとパネルを渡されます |
この方がどのくらいのことをしてくださるのかは謎ですが、ちょっとしたトラブルがあったときに手助けしてくださるかもしれません。
チケットの取得方法
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ネット予約ならチケットが郵送されます |
まぁ、ネット予約が一番手っ取り早いですよね。ネット予約ならチケットが郵送されます。
パッケージツアーならではの制約に注意
このチケットは、JR東海ツアーズが販売している、いわゆる「パッケージツアー」的な位置づけなので、正規料金で購入するきっぷと比べていろいろと制約があり注意が必要です。同じJR東海ツアーズの商品である「ぷらっとこだま」を使ったことある方であれば、あれと同じ感じだと思ってください。
デメリット1. とにかく枠が少ない
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東海道新幹線ファミリー車両のタイムテーブル(2018〜2019の年末年始) |
そして帰省シーズンはJRにとって書き入れ時でもあるので、対象の本数はかなり限られています。
上の画像は今回(2018〜2019の年末年始)発売されたファミリー車両のタイムテーブルです。
東海道新幹線は上下線合わせて平日一日約300本、「のぞみ」だけでも200本近く運行されていることを考えると、一日一往復、それも限定車両のみというのはかなり限定的です。
もちろんオトクなプランだけに贅沢は言えませんが……。
デメリット2. 変更・キャンセルが(原則)できない・乗り遅れたら終わり
パッケージ商品ですので、予約する際に時間を前もって決めないといけないのはもちろんのこと、基本的に予約内容の変更ができません。キャンセルは所定の日からキャンセル料が発生することになります。また、当然ながら、乗り遅れたら替えがききません。2,3ヶ月前から発売されるので、それまでに予定を確定させておかないと、人気商品なのであっという間に売り切れてしまいます。
当たり前といえば当たり前のことなのですが、なぜこのことをあえて取り上げているかといいますと、
子連れでの旅には常に想定外がつきまとうからです。
我が家も移動は余裕を持った行動を心がけていましたが、家を出る直前の離乳食に時間がかかったり、駅の授乳室が混んでいたり、なんだかんだ電車に乗り込んだのはギリギリでした。
新幹線は飛行機と違って、正規料金で購入すれば指定席の時刻に乗り遅れても最悪自由席に乗ることができますし、エクスプレス予約を利用していれば、直前に別の電車の指定席に変更することもできるので、公共交通機関としてはかなり融通が利くんですよね。
その利点がなくなるので、計画的に行動しなければいけません。
余談:ファミリー車両じゃなかった往路は大変だった
このファミリー車両、大阪から東京方面に向かう、我々にとっての「復路」はチケットを確保することができたのですが、その逆ルートが帰省ラッシュど真ん中の日ということもあり、完売で確保できませんでした。その日、よりによって米原付近での雪の影響で新幹線の出発が1時間近く遅れ、品川駅はプチパニック状態、立ち往生を余儀なくされました。
ようやく乗れても、自由席の席を確保できなかった人たちがデッキや指定席車両の通路にもあふれており、こどもが泣き出しても抱っこして歩き回るというのも難しく、かなりの苦行でした……。
唯一の救いはエクスプレス予約の座席指定で車両の一番うしろを確保できていたことですかね。一番うしろの席は、その後ろに若干スペースがあるので、そこにベビーカーなどの荷物を置くことができます。
まとめ:ファミリー目線のプランだからストレスフリーで帰省できる
東海道新幹線にはいろんな割引やパックツアーが用意されていますが、これは子ども連れに特化されていて、ファミリー目線のプランです。しかも正規料金から考えると追加料金無しなので、お得にストレスフリーで帰省できるのがありがたいですね。
メリット
- 子ども連れ専用車両だから騒いでも気にならない
- 申し込みした人数の料金で、プラス1席を確保
- 人数分のワンドリンク引換券ももらえる
- 車内で写真を撮ってくれる
デメリット
- とにかく枠が少ない
- 変更・キャンセルが(原則)できない・乗り遅れたら終わり